iPad(2017 / 第5世代)を購入した。ProでもなければAirでもない、ただの「iPad」は買い換えるべきなのか、なかなか悩んでいる人も多いだろう。
今回は「iPad 第5世代(2017)」、「iPad 3(2012前半)」、「iPad Air 2(2014)」をスペック・外観・詳しいベンチマークスコアまで徹底的に比較してみる。購入の参考までにしてみてほしい!
iPad(2017 / 第5世代)、iPad 3、iPad Air 2 比較
では外観からチェックしていこう。右から「iPad 3」「iPad Air 2」「iPad(第5世代)」だ。「iPad 3」は「iOS 10」ではなく「iOS 9」までしか動作しない。フルベゼルのディスプレイも懐かしい。
同じ順番で背面だとこんな感じ。ゴールドは最新の「iPad(第5世代)」だ。真ん中はCellularモデルの「iPad Air 2」、「iPad 3」はリンゴマークがプラスチックみたいな素材なところも時代を感じる。
音量ボタンも若干違う。「iPad(第5世代)」と「iPad Air 2」は同じデザインだが、やはり「iPad 3」だけは違う。マナーボタンまでご丁寧にくっついていたのかと驚いた。
充電コネクタはどうなっているのか。同じく「iPad(第5世代)」と「iPad Air 2」はLightningケーブル、「iPad 3」は30ピンのドックケーブルというやつだ。iPhone 4sなどを使っていたユーザーは見慣れているかもしれないが、最近のユーザーは恐らく知らないだろう。
実はこの後の「iPad 4(2012年後半)」からはLightningケーブル仕様に変更された。また、本体に印字されてる「iPad」のフォントが違う。これはどうでもいいが参考までにしてほしい。
ホームボタンは進化した。今では当たり前となった「Touch ID(指紋認証)」が「iPad 3」にはない。指紋認証があるとないとでは雲泥の差なのでもし、あなたが買い替えを考えているのはかなり正解な気がする。
iPadの薄さも比較してみよう!上から「iPad Air 2」「iPad(第5世代)」「iPad 3」となっている。後ほどカタログスペックも載せておくので確認してほしいが「iPad Air 2」と比べると「iPad(第5世代)」は厚くなっていることがわかる。
さらに「iPad 3」は比べ物にならないくらい厚い。iPadに「Air」がくっついたときの薄さは思った以上に大きな変化だったことがこれを見ればわかるはず。
意外と変更されているのがディスプレイ。右から「iPad 3」「iPad(第5世代)」「iPad Air 2」だが何が違うのかわかるだろうか。
実はディスプレイの加工が若干変わっている。
進化したと言えればいいんだが、「iPad(第5世代)」は「iPad Air 2」では行われていた「フルラミネーションディスプレイ」と「反射防止コーティング」が施されていないそう。よってディスプレイの反射が全然違う。
右から「iPad(第5世代)」「iPad Air 2」だが、iPhone 7 Plusで撮影している僕の影に注目すると違いがわかりやすいだろう。ただし、普通に室内で使う分にはそんなに変わらない印象を受けた。
ひとつ気になったはのは「iPad(第5世代)」は、ベゼルの角をダイヤモンドカット加工していないという点。最近のAppleはコスト削減なのかわからないが、廉価モデルではこの加工をしない。「iPhone SE」などがその代表例。(ちなみに「iPad Pro」は加工されている)
カタログスペックで比較
iPad(第5世代) | iPad Air 2 | iPad 3 | |
---|---|---|---|
カラー | シルバー・スペースグレイ・ゴールド | ホワイト・ブラック | |
ストレージ | 32GB、128GB | 16GB、64GB、128GB | 32GB、32GB、64GB |
縦幅 | 240mm | 240mm | 241mm |
縦幅 | 169.5mm | 169.5mm | 186mm |
厚さ | 7.5mm | 6.1mm | 9.4mm |
重さ(Wi-Fiモデル) | 469g | 437g | 650g |
プロセッサー | A9、M9(64bit) | A8X、M8(64bit) | A5(32bit) |
ディスプレイ | 9.7インチ Retinaディスプレイ(2,048×1,536、264ppi) | ||
iSightカメラ | 800万画素 | 800万画素 | 500万画素 |
FaceTimeカメラ | 120万画素 | 120万画素 | 640×480ドット(VGA) |
Touch ID | ○ | ○ | ☓ |
Apple Pencil | ☓ | ☓ | ☓ |
Wi-Fi 802.11ac | ○ | ○ | ☓ |
Bluetooth | 4.2 | 4.0 | |
iOS 10 | ○ | ○ | ☓ |
価格(当時) | 37,800円〜 | 42,800円〜 | 42,800円〜 |
購入 | Apple公式サイト |
※注目すべき点をハイライトしている。
ベンチマークスコアで比較
ベンチマークスコアで比較してみるとどうなるのか。ここまで比較している記事は少なかったので「Geekbench 4」をすべてのiPadにぶち込み、スコアを計測してみたので参考にしてほしい。
iPad(第5世代)
「iPad(第5世代)」のシングルスコアは2521、マルチスコアは4408。動作OSは「iOS 10.3」となっている。
iPad Air 2
「iPad Air 2」のシングルスコアは1823、マルチスコアは4360。動作OSは「iOS 10.3」となっている。
iPad 3
「iPad 3」のシングルスコアは334、マルチスコアは579。動作OSは「iOS 9.3.5」となっている。
比較表にまとめてみると以下のようになる:
iPad(第5世代) | iPad Air 2 | iPad 3 | |
---|---|---|---|
シングルスコア | 2521 | 1823 | 334 |
マルチスコア | 4408 | 4360 | 579 |
やはり最新モデル。「A9」チップなので「iPhone 6s」と同等で、CPU的には最新ではないもののやはり期待通りのスコアだ。「A8X」チップのAir 2も健闘し、なかなかいいスコアだと思う。「iPad 3」は残念なスコアとなってしまった…。
余談だが「A10 Fusion」を搭載した「iPhone 7 Plus」のシングルスコアは3306、マルチスコア5411とのこと。恐るべしハイスペックマシンだ。
結論:買い替えるべきなのか?
長々と比較してきたが、「iPad(第5世代)」に買い替えるべきなのか?結論から言えばiPad Air以前のモデル、つまり「Touch ID」非搭載モデルのユーザーは今すぐに買い替えてもいいかもしれない。
「iPad Air 2」「iPad Pro」のユーザーは買い替えることによるメリットはそこまで感じることができないと使っていて感じたのと同時に、「iPad 3」をはじめ旧モデルのユーザーが買い替えことで受けるメリットは大きいと感じた。
スコアからもわかると思うが明らかに数字が違い、数字だけでなく横で並べて使うと動作が全く違う。ストレスを感じていたキーボード打つときのワンテンポ遅れやアプリの起動待ちもおさらばできるし、iPadをもっと使いたくなるはず。
「iPad(第5世代)」は手の届きやすい、Apple史上安くて、ハイスペックなマシンで、かなりコストパフォマンスは高いモデルだ。ぜひ気になったのであればApple公式サイトでチェックしてみてほしい。
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