座って作業するーー。僕はこれまで「MacBook Pro」で作業するときデスクの前で椅子に腰掛け作業するというスタイル以外考えたことはなかった。
そんな僕は今、「電動昇降式スタンディングデスク(以下:スタンディングデスク)」を使い立ちながら記事を書いている。なぜ僕がスタンディングを導入したのか、長時間「MacBook Pro」で作業する生活がどのように変化したかを中心に、FlexiSpotからご提供頂いた「FlexiSpot 電動昇降式スタンディングデスク」でレビューしてみる!
ちょっと前から身体が心配だった
僕は、腰痛、ストレートネック、猫背に悩んでいる。正直辛い。現代人は座っている時間が人類史上一番長いと言われている。僕も1日の大半を座っている。スタンディングデスクの導入で症状の改善が見られることを期待して導入を決めた(そもそも運動不足という話もあるが…)。
身体にも現れている通り、連続で座り続けることは、年単位で寿命が縮むほど身体に悪いことらしい。
以下は座りっぱなしがどのくらい健康に害を与えるかを動画にしたものなのだが、より一層自分の身体が心配になった。
動画内では、1日あたり6時間の座りっぱなし生活が10年~20年になると、生活の質からその人の生存可能な年数の目安を算出する「質調整生存年(QALY)」が7年も減ると紹介している。
・「座りっぱなしの生活」が健康や寿命に与える恐るべき悪影響の数々とは? – GIGAZINE
デスクワークが主な世界的な企業では対応も進んでいる。例えば、Appleの新社屋「Apple Park」では全社員にスタンディングデスクを支給、GoogleやFacebook、LINEもスタンディングデスクを導入している。
導入した「FlexiSpot 電動昇降式デスク」
僕が導入したデスクは「FlexiSpot 電動昇降式スタンディングデスク」。脚はホワイト、シルバー、ブラックの3色から、天板は120×60cmm140×70cmの2サイズ、天板はホワイト、ブラック、マホガニー(濃い茶色)、メープルの4色から選べる。
僕が選んだのは、140×70cmのホワイトの天板とホワイトの脚にした。
実際に家に届いた荷物は2つ。大きく、とにかく重量がある。設置する場所は2階にあるため、階段で一人で運ぶのは困難と判断し、兄弟に手伝ってもらいながら運び、組み立ても2人で行った。電動ドライバーも使った。手動はかなり厳しそうだ。
「FlexiSpot 電動昇降式スタンディングデスク」は高さを記憶しておく機能がある。これが毎回高さを調整する手間を省いてくれる。
ちなみに、身長から立ったときに最適な高さ、座ったときの最適な高さを提案するウェブサービスを参考に以下のように記憶させて運用している。
- 座ってマウス、キーボードの操作がしやすい高さ
- 座って書きものがしやすい高さ
- 立ってマウス、キーボードの操作がしやすい高さ
スタンディングデスク導入後の5つの変化
ここからはスタンディングデスクを生活に取り入れて、どのように変化したかをまとめてみる。
1、高さの微調整は本当に便利
僕は大学生をやりながらデザイナーもするので、意外と紙に書くことも多い。何かを書くときは、マウスやキーボードを操作する高さよりもわずかに高いほうがやりやすいと感じるので、1cm単位で高さをワンタッチで変更できるのが便利。
導入前の期待どおり、肩や手に負担が少し軽減できている実感もある。「立ったときの高さ」と「座ったときの高さ」だけでなく、小さい微調整がボタン1つでできるスタンディングデスク、素晴らしい。
※上記のアニメーションは早送りしているため実際の速度とは異なる。スペック表によると、昇降速度は38mm/sとのこと。
2、姿勢を意識するようになった
普段から姿勢を意識するようになった。頭で理解はしているものの自然に楽な姿勢になりがちなデスクワーク。スタンディングデスクの導入で再度姿勢を意識する機会になった。
スタンディング状態と座った状態は「腹筋に力を入れて座ることが厳しくなってきたら、立って作業する」のようなルーティンを繰り返して作業している。ちなみにスタンディングデスクを導入しても、姿勢が悪いと座っているのと変わらないそう。
3、効率化はそこそこ
導入前に他メディアで読んだスタンディングデスクの体験記事ではスタンディングすることで効率化できたという報告もあったが、個人的にそこまで実感はない。タイマーではかりながら、立ったり座ったりを繰り返す場合は、時間を意識して効率化できるのかもなと。
そして「立つ」ということは予想以上に疲れることがわかった。徐々にスタンディングに慣れてきたら時間をじわじわ増やしていく計画なので、気長にバランスを取っていけたらなと!
4、気分転換しやすい環境
今年の夏、気分を転換して作業できるスペースを確保するために、ソファーを部屋に購入したが、その活用頻度が減りつつある。なぜなら、スタンディングデスクで立ったり座ったりを繰り返すだけで、意外と気分転換になるから。
少し作業で行き詰まったときは、デスクの高さを変えてみたり、トレーニング用のチューブで身体を伸ばすのに最近はハマっている。
5、チェアの重要性に気がついた
立ったり座ったりを繰り返すからこそ、チェアは重要だなと感じた。スタンディングデスクを導入したので、チェアは必要ないのではないかと思っていたが、それは見当違いだった。
立った状態は座った状態よりは体力を使い、正直慣れてないため疲れる。だからこそ、座るときには身体がリラックスできる状態にする必要がある。でないと、身体を壊してしまう。
今まで座り作業しかなかったため、あまり感じなかったが、かれこれ5年くらい使っている「IKEA MARKUSチェア」に座っているとどうも疲れる。チェアの重要性に気がついたので、近々買い替えも検討している。
番外編:配線が難しい
スタンディングデスクにしてから地味に困っていること、それはディスプレイやMacBookの充電をつなぐ配線類の収納だ。パツパツで配線すると、上下したとに引っ張られてしまうので、余裕を持った配線が必要になるのだが、余裕をもたせると綺麗な配線がとても難しい。
USBの充電器はマジックテープで天板の裏に貼り、延長長ケーブルをデスクの下に収納したが、どうしても長さに余裕をもたせると汚くなってしまう…。なにかいいアイディアがあれば教えていただけると!
まとめ:デスクワーカー必須のデスク
スタンディングデスクを導入して、デスクワークは必ずしも座ってやる必要がないということがわかり、少しだけ生活が変わった。組み立ての手間や配線が汚いことは目をつぶれるほど、スタンディングデスクにして正解だった。
ここで気になるのはスタンディングデスクを購入すべきか否か。 デスクが既にある場合は導入しにくいと思うが、それでもデスクワークが多いデザイナーやエンジニアといったクリエイターも身体が基本となので導入はおすすめだ。また今回の製品はスタンディングデスクの中でもかなりお手頃な価格帯ということも魅力的。
身体は一生使う大切なもの。健康的にクリエイティブな活動をするために自分の環境に投資してみてはいかがだろうか?