カラフルな本体が特徴的な「iPhone XR」が正式に発表された。フラグシップモデルのiPhone XS」と「iPhone XS Max」よりも少し安く価格が設定され、昨年の「iPhone 8」や「iPhone 8 Plus」に似た位置づけだ。
「iPhone 8」も引き続き販売されるため、あまり詳しくない人は「iPhone XR」にするべきか「iPhone 8」にするべきかわからない人もいるでしょう。そこで「iPhone XR」と「iPhone 8」どっちがいいのか、購入時の選び方とポイントをまとめてみる!
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【2019年9月15日 追記】「iPhone 11(2019年最新モデル)」とiPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sを比較して、機種変更前に知っておきたいポイントをまとめた記事を公開しました!
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注目の「iPhone XR」
「iPhone XR」は、高価格な「iPhone XS」と比較すると、ディスプレイやカメラの性能を下げ価格を抑えたモデル。といっても、普段遣いでは申し分ないほどの性能で、カラフルな本体もとてもかわいい。
カラフルな本体といえば、4年前に「iPhone 5c」なんて機種もあり、そのモデルでは性能と本体の素材をプラスチックにし、価格を抑えたが、「iPhone XS」と同じくガラスを採用し、高級なiPhoneの雰囲気を踏襲しているように感じる。
では、早速「iPhone XR」と「iPhone 8」の違いをみていこう。
デザイン・カラー
「iPhone XR」の特徴は、何を隠そうカラーバリエーションが豊富なこと。これまでiPhoneにはなかった攻めたカラーも多数ある。一方で「iPhone 8」は3つ。
iPhone XR(6色) | iPhone 8(3色) |
---|---|
レッド イエロー ホワイト コーラル ブラック ブルー | シルバー スペースグレイ ゴールド |
ちなみに、「iPhone XR」はディスプレイ周りの縁(ベゼル)のカラーはすべてのカラーがブラックに統一されている。一方で「iPhone 8」はシルバーとゴールドのベゼルがホワイト、スペースグレイはブラックになる。
ディスプレイ
「iPhone XR」は6.1インチの液晶ディスプレイ、「iPhone 8」は4.7インチの液晶ディスプレイを採用している。
「iPhone XR」は画面サイズが大きくなり「iPhone 8」と比べると、YouTubeなどの動画コンテンツの消費は快適になりそう。一方「iPhone 8」のように片手でフリック入力をする、あのサイズ感ではないことを注意する必要がある。
iPhone XRでは「3D Touch」が廃止
「iPhone 6s」から搭載された、画面を押し込むと感圧センサーが動作し、ショートカットを提供する「3D Touch」を「iPhone XR」で廃止。ちなみに「iPhone 8」には健在だ。
搭載されて以降、操作が複雑になる一方、使い慣れると「LINE」が既読にならずに読めるなど、便利ではあったが残念。
サイズ・重さ
「iPhone XR」は「iPhone 8」よりも本体のサイズが巨大化し、46gも重くなっている。ちなみに「iPhone XR」の重さはだいたい一般的な缶コーヒー(190g)と同じくらいの重さ。
iPhone XR | iPhone 8 | |
---|---|---|
高さ | 150.9mm | 138.4mm |
幅 | 75.7mm | 67.3mm |
厚さ | 8.3mm | 7.3mm |
重さ | 194g | 148g |
Face IDかTouch IDか
「iPhone XR」は高速化された「Face ID(顔認証)」、iPhone 8は完成形のホームボタンと「Touch ID(指紋認証)」でロックを解除する仕様。
2018年に発売されたiPhoneの全機種で「Face ID」を採用しているため、今後は顔認証がスタンダードになることが予想できる。今後、ホームボタンが復活することはないと予想されるので「Face ID」に先に慣れるのが得策そう。
バッテリー持ち
バッテリー持ちの方は「iPhone 8」より「iPhone XR」の方が圧倒的に長持ちそう。
以下、Appleが公表しているバッテリー駆動時間のデータで、「iPhone XR」と「iPhone 8」で4項目の差で平均値を出すと、10時間ほど長い。通話時間及びオーディオ再生が圧倒的に伸びたためだ。
iPhone XR | iPhone 8 | |
---|---|---|
連続通話時間(ワイヤレス) | 25時間 | 14時間 |
インターネット利用 | 15時間 | 12時間 |
ビデオ再生(ワイヤレス) | 16時間 | 13時間 |
オーディオ再生(ワイヤレス) | 65時間 | 40時間 |
もちろん、実際の使い方とテストは異なる上に、項目ごとに比較すると差があるものとないものがある。
カメラ性能
バックカメラは「iPhone XR」も「iPhone 8」ともにシングルレンズカメラを採用している。ただ、性能的には「iPhone XR」のカメラのほうが良い。
「iPhone XR」はボケ感を後から調整できるポートレートモードに対応するが、「iPhone 8」はボケ感の調整以前にそもそもポートレートモードに非対応。
iPhone XR | iPhone 8 | |
---|---|---|
レンズの数 | 1つ(広角) | |
手ぶれ補正 | 光学式 | |
ズーム | 最大5倍のデジタルズーム | |
ポートレートモード | ボケ感を後から調整できる | 非対応 |
ポートレート のエフェクト | 3種類 | 非対応 |
HDR | スマートHDR | 写真の自動HDR |
フロントカメラも「iPhone XR」に軍配が上がる(iPhone XSと全く同じ仕様)。セルフィーやインカメラを使う動画クリエイターなどは「iPhone XR」の方が恩恵を受けれる機会が多いかもしれない。
耐水・防沫・防塵性能
「iPhone XR」も「iPhone 8」の耐水・防沫・防塵性能は全く同じ。ちなみに最大水深1メートルで最大30分間(IP67等級)とのこと。
デュアルSIM
「iPhone XR」はデュアルSIMに対応している。デュアルSIMだと、1台のiPhoneに2枚のSIMカード(日本では物理SIMとeSIMが1枚ずつ)が入るので、1台のiPhoneで2つの電話番号を持てる。
「iPhone 8」は非対応なので、仕事用とプライベート用のiPhoneを1台に集約したい場合などは「iPhone XR」が魅力的かもしれない。
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まとめ
「iPhone XR」はスペックと価格、カラーバリエーションの豊富さからすると、非常にバランスをの良い機種といえるでしょう。一方「iPhone 8」は低価格で、ホームボタンに「Touch ID」があるので、やはり安心感がある。
最後にどんな人が「iPhone XR」向きなのか、「iPhone 8」向きなのか改めて箇条書きでまとめておくので、参考にしてほしい。
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「iPhone XR」向きの人
- カラフルなiPhoneが欲しい人
- 大きいディスプレイがいい人
- 少しでも長くバッテリーが持って欲しい人
- バックカメラで撮影した写真を後からボケを編集したい人
- 自撮り、インカメラでの撮影が多い人
- 仕事用、プライベート用のiPhoneを一台に集約したい人
「iPhone 8」向きの人
- コンパクトなサイズがいい人
- 3D Touchがほしい人人
- 軽いiPhoneがいい人
- 少しでも安くiPhoneを買いたい人
- Touch ID、ホームボタンをもう少し使いたい人
- カメラ性能を気にしない人
- 片手でiPhoneを操作することが多い人
おすすめ:iPhone XR、iPhone XSと比較する
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